よくある質問
2014年9月11日 木曜日
◎健康診断のすすめ◎
「元気で健康なうちから健康診断をする意味はあるの?」
その答えはもちろん「YES」です
ワンちゃん・ネコちゃんは本能的に病気を隠します。これは外敵に襲われるのを防ぐためです。
そんなワンちゃん・ネコちゃんの調子が悪くなって、いざ病院で検査をしたときに病気がかなり進行していて、すでに手遅れということもあります。
こんなとき多くの飼い主様は「もっと早く来てればよかった・・・」、「健康診断しておけば・・・」と言われます。
そして私も「もっと強く健康診断をおすすめしておけば良かった」と後悔します・・・。
ワンちゃん・ネコちゃんの死亡原因とされる病気の9割近くは健康診断によって早期発見できる可能性が高い病気(がん、心臓病、腎臓病、糖尿病など)と言われています。元気なうちに病気が見つかることで高い「生活の質」を維持しながら治療をうけることができます。ご家族にとってもワンちゃん・ネコちゃんの寿命を真剣に考えることができ、いざというときの心構えを持つこともできます。これにより一緒に暮らした時間が幸せだったとより多く感じることができます。
さらに元気なうちから健康診断を受けるもう一つの利点として、ワンちゃん・ネコちゃんそれぞれの基準値を知ることができるということです。たとえば、日本人と欧米人とでは検査の参考基準範囲が異なるようにワンちゃん・ネコちゃんはさらに多様な品種が存在するためそれぞれ参考基準範囲が異なり、設定されたイヌやネコの参考基準範囲をそのまま臨床的に応用することができないことがよくあります。つまり今まで一度も血液検査をしたことが無いワンちゃん・ネコちゃんが病気になった時に初めて検査した場合に認められた異常値は、過去の健康時の値やその数値のトレンド(それまでの変化)を考慮しないかぎり真の異常値かどうか判断できないことがよくあるのです。
例としてミニチュアダックスフントのAちゃんの場合を見てみましょう。PCV(血球容積比率)とは全血液の成分のうち、赤血球の容積がどれくらい占めるのかを表した数値です。
イヌのPCVの参考基準範囲は37〜55%です。
Aちゃんの2年前のPCV:57%(↑)
1年前のPCV:58%(↑)
半年前のPCV:56%(↑)
本日のPCV:40%(基準範囲内)
Aちゃんの過去の検査ではPCVがイヌの参考基準範囲より高い値を示しています。しかしこの時Aちゃんは元気で体には何の異常も認められません。つまり異常ではなくAちゃんとしては57%前後は正常なのです。
逆に本日のPCVはイヌの参考基準範囲としては正常な値を示していますがAちゃんにとっては実際は貧血傾向になっているのです。ただし過去のPCVがわからない状況で本日のPCVだけを見た場合、
問題ないとしてしまう可能性もあるのです(汗)。
このように、たった1回だけの検査では見逃してしまうような異常値というのが存在するということをご理解していただければと思います。5歳までは1年に一回、6歳からは最低でも1年に2回は血液検査をすることをおすすめします。さらに血液検査だけでなくその他の検査を同時に行うことで健康診断の精度がさらに上がります。ヒトの4〜5年がワンちゃん・ネコちゃんの1年に相当するとされています。当院の健康診断のおすすめ頻度は
★1歳〜5歳までは 年に1回のわんにゃんドック
★6歳〜10歳までは
年に1回のわんにゃんドック+半年後の血液検査
★11歳以上は 年に2回のわんにゃんドック
以上の健康診断の頻度を参考にしていただければと考えます。
その答えはもちろん「YES」です
ワンちゃん・ネコちゃんは本能的に病気を隠します。これは外敵に襲われるのを防ぐためです。
そんなワンちゃん・ネコちゃんの調子が悪くなって、いざ病院で検査をしたときに病気がかなり進行していて、すでに手遅れということもあります。
こんなとき多くの飼い主様は「もっと早く来てればよかった・・・」、「健康診断しておけば・・・」と言われます。
そして私も「もっと強く健康診断をおすすめしておけば良かった」と後悔します・・・。
ワンちゃん・ネコちゃんの死亡原因とされる病気の9割近くは健康診断によって早期発見できる可能性が高い病気(がん、心臓病、腎臓病、糖尿病など)と言われています。元気なうちに病気が見つかることで高い「生活の質」を維持しながら治療をうけることができます。ご家族にとってもワンちゃん・ネコちゃんの寿命を真剣に考えることができ、いざというときの心構えを持つこともできます。これにより一緒に暮らした時間が幸せだったとより多く感じることができます。
さらに元気なうちから健康診断を受けるもう一つの利点として、ワンちゃん・ネコちゃんそれぞれの基準値を知ることができるということです。たとえば、日本人と欧米人とでは検査の参考基準範囲が異なるようにワンちゃん・ネコちゃんはさらに多様な品種が存在するためそれぞれ参考基準範囲が異なり、設定されたイヌやネコの参考基準範囲をそのまま臨床的に応用することができないことがよくあります。つまり今まで一度も血液検査をしたことが無いワンちゃん・ネコちゃんが病気になった時に初めて検査した場合に認められた異常値は、過去の健康時の値やその数値のトレンド(それまでの変化)を考慮しないかぎり真の異常値かどうか判断できないことがよくあるのです。
例としてミニチュアダックスフントのAちゃんの場合を見てみましょう。PCV(血球容積比率)とは全血液の成分のうち、赤血球の容積がどれくらい占めるのかを表した数値です。
イヌのPCVの参考基準範囲は37〜55%です。
Aちゃんの2年前のPCV:57%(↑)
1年前のPCV:58%(↑)
半年前のPCV:56%(↑)
本日のPCV:40%(基準範囲内)
Aちゃんの過去の検査ではPCVがイヌの参考基準範囲より高い値を示しています。しかしこの時Aちゃんは元気で体には何の異常も認められません。つまり異常ではなくAちゃんとしては57%前後は正常なのです。
逆に本日のPCVはイヌの参考基準範囲としては正常な値を示していますがAちゃんにとっては実際は貧血傾向になっているのです。ただし過去のPCVがわからない状況で本日のPCVだけを見た場合、
問題ないとしてしまう可能性もあるのです(汗)。
このように、たった1回だけの検査では見逃してしまうような異常値というのが存在するということをご理解していただければと思います。5歳までは1年に一回、6歳からは最低でも1年に2回は血液検査をすることをおすすめします。さらに血液検査だけでなくその他の検査を同時に行うことで健康診断の精度がさらに上がります。ヒトの4〜5年がワンちゃん・ネコちゃんの1年に相当するとされています。当院の健康診断のおすすめ頻度は
★1歳〜5歳までは 年に1回のわんにゃんドック
★6歳〜10歳までは
年に1回のわんにゃんドック+半年後の血液検査
★11歳以上は 年に2回のわんにゃんドック
以上の健康診断の頻度を参考にしていただければと考えます。
投稿者 西調布犬猫クリニック | 記事URL
2013年9月 2日 月曜日
歯石除去(スケーリング)について
歯石除去についてお話する前にまず歯周病について説明します
☆口の中の防御機構
*口の中には細菌、異物、時にはウイルスが存在します。それらに対し、唾液、歯肉からの滲出液、舌や粘膜による物理的排除、白血球(好中球等)による貪食、免疫担当細胞による免疫等の防御機構が侵入を防御しています
※防御機構に異常をきたした場合や歯周病関連細菌等の感染により口腔内衛生は支障をきたし、歯周病が発生します
☆歯周病
*歯垢は唾液中のカルシウムによって石灰化され歯石となります。歯石の表面は粗造であるため、さらにその上に歯垢が蓄積します
*歯垢中の細菌はバイオフィルムを形成し、抗生物質や細菌を貪食するマクロファージなどに強い抵抗を示します
*これに平行して歯周組織では炎症反応や免疫反応が起こり、炎症関連分子の産生が過剰になると組織破壊が進みます。
*歯肉はは赤く腫れ上がり、ポケットを形成し、細菌の増殖により歯肉のみならず、歯根膜、セメント質、歯槽骨が炎症を受け、破壊されていきます。これが進むとポケットは深くなり、歯根の露出、歯の動揺や脱落を生じるようになります
☆歯周病が進行すると・・・
*歯根の奥に炎症が及ぶと根尖周囲膿瘍や根尖周囲肉芽腫、根尖周囲嚢胞等を引き起こします。さらに根尖部から瘻管を形成し口腔鼻腔瘻や眼窩下膿瘍(鼻の中や目の下にウミが溜まり破裂します)に進行します
*小型犬では下あごの骨が吸収され、非常にもろくなり、骨折(病的骨折)することもあります
☆歯周病と全身疾患
★ヒトでは
*血液中に入った歯垢中の細菌が心内膜炎、血栓症、冠状動脈閉塞、心筋梗塞、播種性血管内凝固の発生に関与していることが示唆されています
*歯周疾患の妊婦において細菌の内毒素により早期低体重児出産を引き起こすことが確認されています
*クリティカルケアを受けている患者は適切な口腔衛生管理が不可能になり、これによる細菌の増殖が肺炎の発症に関与するとされています
★ワンちゃんでは
*歯周病の犬において、腎臓の糸球体血管膜の肥厚とリンパ球プラズマ細胞性炎症を認めた
*肝臓において歯周病の程度に比例して、炎症細胞が増加
*心臓の左房室弁領域の内皮の増殖と粘液性肥厚性変化を認めています
→これらの結果はが各臓器に影響を与えていることが示唆されています
日頃からワンちゃん、ネコちゃんの歯のケアをすることはすごく大事なことなんです
当院では日常的な歯のケアをおすすめしています。
1日1回の歯磨きを励行しましょう。
歯ブラシ、歯磨き粉、ガム、歯磨き用手袋、歯にいいゴハンなど取り揃えております。ぜひご利用下さい。
歯磨きはもちろん口の中を触らせてくれないというコにはこのデンタルバイオ(サプリメント)がおすすめです。
口の中の善玉菌を増やし、悪玉菌を追い出すことで口臭軽減や歯石の再付着を予防します!
チキン味でおやつ代わりにあげられます!
今現在、歯石がいっぱいついちゃっている場合には、早めに歯石除去をすることをおすすめします。高齢になると心臓の病気が増えてきます。その中でも心臓病全体の70%を占める弁膜症は歯周病が関っていると言われています。長生きのためにはお口の中をキレイにしておくことがすごく大事なんです。
歯石除去でこんなにきれいになっちゃいます。これなら日々のはみがきのやりがいもでてきますよね。
歯石がいっぱいだと口臭も酷いですし、口の中の細菌のことを考えるとコミュニケーションも取りづらくなってきちゃいますよね。いつまでも一緒に仲良く暮らして行きたいとお考えの飼い主様の皆様、歯について今一度考えてみてください。
歯石除去をご希望の場合にはお問い合わせ下さい。
調布市 西調布犬猫クリニック
夜間救急時間外診療随時受付
☆口の中の防御機構
*口の中には細菌、異物、時にはウイルスが存在します。それらに対し、唾液、歯肉からの滲出液、舌や粘膜による物理的排除、白血球(好中球等)による貪食、免疫担当細胞による免疫等の防御機構が侵入を防御しています
※防御機構に異常をきたした場合や歯周病関連細菌等の感染により口腔内衛生は支障をきたし、歯周病が発生します
☆歯周病
*歯垢は唾液中のカルシウムによって石灰化され歯石となります。歯石の表面は粗造であるため、さらにその上に歯垢が蓄積します
*歯垢中の細菌はバイオフィルムを形成し、抗生物質や細菌を貪食するマクロファージなどに強い抵抗を示します
*これに平行して歯周組織では炎症反応や免疫反応が起こり、炎症関連分子の産生が過剰になると組織破壊が進みます。
*歯肉はは赤く腫れ上がり、ポケットを形成し、細菌の増殖により歯肉のみならず、歯根膜、セメント質、歯槽骨が炎症を受け、破壊されていきます。これが進むとポケットは深くなり、歯根の露出、歯の動揺や脱落を生じるようになります
☆歯周病が進行すると・・・
*歯根の奥に炎症が及ぶと根尖周囲膿瘍や根尖周囲肉芽腫、根尖周囲嚢胞等を引き起こします。さらに根尖部から瘻管を形成し口腔鼻腔瘻や眼窩下膿瘍(鼻の中や目の下にウミが溜まり破裂します)に進行します
*小型犬では下あごの骨が吸収され、非常にもろくなり、骨折(病的骨折)することもあります
☆歯周病と全身疾患
★ヒトでは
*血液中に入った歯垢中の細菌が心内膜炎、血栓症、冠状動脈閉塞、心筋梗塞、播種性血管内凝固の発生に関与していることが示唆されています
*歯周疾患の妊婦において細菌の内毒素により早期低体重児出産を引き起こすことが確認されています
*クリティカルケアを受けている患者は適切な口腔衛生管理が不可能になり、これによる細菌の増殖が肺炎の発症に関与するとされています
★ワンちゃんでは
*歯周病の犬において、腎臓の糸球体血管膜の肥厚とリンパ球プラズマ細胞性炎症を認めた
*肝臓において歯周病の程度に比例して、炎症細胞が増加
*心臓の左房室弁領域の内皮の増殖と粘液性肥厚性変化を認めています
→これらの結果はが各臓器に影響を与えていることが示唆されています
日頃からワンちゃん、ネコちゃんの歯のケアをすることはすごく大事なことなんです
当院では日常的な歯のケアをおすすめしています。
1日1回の歯磨きを励行しましょう。
歯ブラシ、歯磨き粉、ガム、歯磨き用手袋、歯にいいゴハンなど取り揃えております。ぜひご利用下さい。
歯磨きはもちろん口の中を触らせてくれないというコにはこのデンタルバイオ(サプリメント)がおすすめです。
口の中の善玉菌を増やし、悪玉菌を追い出すことで口臭軽減や歯石の再付着を予防します!
チキン味でおやつ代わりにあげられます!
今現在、歯石がいっぱいついちゃっている場合には、早めに歯石除去をすることをおすすめします。高齢になると心臓の病気が増えてきます。その中でも心臓病全体の70%を占める弁膜症は歯周病が関っていると言われています。長生きのためにはお口の中をキレイにしておくことがすごく大事なんです。
歯石除去でこんなにきれいになっちゃいます。これなら日々のはみがきのやりがいもでてきますよね。
歯石がいっぱいだと口臭も酷いですし、口の中の細菌のことを考えるとコミュニケーションも取りづらくなってきちゃいますよね。いつまでも一緒に仲良く暮らして行きたいとお考えの飼い主様の皆様、歯について今一度考えてみてください。
歯石除去をご希望の場合にはお問い合わせ下さい。
調布市 西調布犬猫クリニック
夜間救急時間外診療随時受付
投稿者 西調布犬猫クリニック | 記事URL
2013年7月17日 水曜日
夜間・救急・時間外診療は随時受け付けています。
当院では夜間・救急・時間外診療を随時受け付けております。
042-444-1231
まずはお電話いただき、お名前、電話番号、現在の症状、当院の患者様であれば診察券の番号をメッセージに残してください。
対応できる状況であれば10分以内に折り返しお電話いたします。
なお防犯上、電話での予約をせずに直接ご来院された場合にはお受けできませんのでご注意ください。
夜間・救急・時間外診療に関しては当院の患者様を優先とさせていただきます。万が一、当院の患者様の緊急対応中で手が離せない場合にはお断りもしくは長時間お待たせしてしまうことがあります。ご理解頂きますようお願いいたします。
時間外の緊急診療には通常診療費のほかに、その時間帯により時間外診療費が加算されますので予めご了承ください。
042-444-1231
まずはお電話いただき、お名前、電話番号、現在の症状、当院の患者様であれば診察券の番号をメッセージに残してください。
対応できる状況であれば10分以内に折り返しお電話いたします。
なお防犯上、電話での予約をせずに直接ご来院された場合にはお受けできませんのでご注意ください。
夜間・救急・時間外診療に関しては当院の患者様を優先とさせていただきます。万が一、当院の患者様の緊急対応中で手が離せない場合にはお断りもしくは長時間お待たせしてしまうことがあります。ご理解頂きますようお願いいたします。
時間外の緊急診療には通常診療費のほかに、その時間帯により時間外診療費が加算されますので予めご了承ください。
投稿者 西調布犬猫クリニック | 記事URL
2013年7月14日 日曜日
わんにゃんドック(健康診断)について!
当院では、わんにゃんドックを実施しております。夏休みにご旅行される方はペットホテルのついでに、日帰りのお出かけの場合は半日ホテルのついでに(午前中にお預かりし、夕方4時以降にお迎えの場合はわんにゃんドックの料金だけで半日ホテルの料金は頂きません)いかがですか?
旅行から帰ってきた足でわんにゃんドックの結果を聞くのはしんどいという方には、後日結果報告も可能です。
詳しい検査内容は次に掲げる内容になります。
身体検査(視診、聴診、触診、直腸検査など)
血液検査(全血球検査、生化学検査13項目)
超音波検査(腹部)
レントゲン検査(胸部、腹部)
尿検査(可能であれば尿を持参願います。採れなければ当院での採尿も可能です)
便検査(可能であれば便を持参願います。採れなければ当院での採便も可能です)
健康診断料金表
猫 15,750円
犬 ~7kg未満 15,750円
犬 7kg~20kg未満 17,325円
犬 20kg~35kg未満 18,900円
犬 35kg以上 22,050円
(この他に再診料、初めての場合は初診料が別途かかります。)
(予約制/午前中にお預かりして、午後のお迎えの際に検査結果をお伝えします)
ご不明な点がございましたら、お気軽にお電話ください。
tel 042-444-1231
旅行から帰ってきた足でわんにゃんドックの結果を聞くのはしんどいという方には、後日結果報告も可能です。
詳しい検査内容は次に掲げる内容になります。
身体検査(視診、聴診、触診、直腸検査など)
血液検査(全血球検査、生化学検査13項目)
超音波検査(腹部)
レントゲン検査(胸部、腹部)
尿検査(可能であれば尿を持参願います。採れなければ当院での採尿も可能です)
便検査(可能であれば便を持参願います。採れなければ当院での採便も可能です)
健康診断料金表
猫 15,750円
犬 ~7kg未満 15,750円
犬 7kg~20kg未満 17,325円
犬 20kg~35kg未満 18,900円
犬 35kg以上 22,050円
(この他に再診料、初めての場合は初診料が別途かかります。)
(予約制/午前中にお預かりして、午後のお迎えの際に検査結果をお伝えします)
ご不明な点がございましたら、お気軽にお電話ください。
tel 042-444-1231
投稿者 西調布犬猫クリニック | 記事URL
2013年7月 5日 金曜日
ワクチン(予防接種)について 調布市 府中市 三鷹市 武蔵野市 稲城市 動物病院
今回は予防接種ワクチン(一般的に言う混合ワクチン)について、ちょっと詳しく書いちゃいます。
最近、人間の方でもなにかとワクチンが話題になっていますね。大昔にイギリスのお医者さんがワクチンを開発し、そのことがきっかけで人類は感染症から身を守る術を得て、繁栄してきました。ワクチンの果たして来た役割はとてつもなく大きいですよね。
ところでワクチンってなんなの?、なんでうつの?、何回も打たなきゃならんのかい?という疑問をお持ちの方に説明させていただきます。
まず、ワクチンというのは病原体を殺すか悪い力を弱めたものです。それを体にいれるとからだはその病原体の顔を覚えます。でも弱めてあるからそのワクチンがからだに悪さをすることはほとんどありません。そしてしばらくして、いざ本番!そこらをウロツイている悪い力を持つ病原体が体の中に入ってきました。そうすると、からだは「なんかこいつ見たことあるな〜、あっ!指名手配されてる奴だ!」と大騒ぎします。次から次へと自衛隊やらレスキュー隊やら特殊部隊やらがこの病原体をあの手この手ですぐにやっつけてしまい。からだに平和が訪れました・・・チャンチャンとなるわけです。
いつからワクチンうてばいいのかな?人間でも赤ちゃんの時にいっぱいうつよな〜。そうなんです、犬猫も同じで生後4ヶ月までは免疫が成熟しておらず感染症に対して非常に弱い時期です。だから小さい時からワクチン接種は大事なんです。
んじゃいつから?生まれてすぐ? 違います!生まれてすぐは母親からもらった免疫力と母乳に入ってるスーパー免疫力によって守られています。逆にこの母親スーパー免疫がある時期にワクチンうってもあんまり役に立たないんですよ。それにあまりに早い時期のワクチンは過敏になりやすくなります。
んじゃいつよ(怒)? 具体的には生後2ヶ月頃にはスーパー免疫がからだから無くなります。だからそのころつまり生後1ヶ月半〜2ヶ月(ちなみに猫は生後2ヶ月)の頃がベストです。 そっかそん時にうっとけば、あとは安心だな(笑)・・・・。 違いますよね(笑)。一回だけだと母親スーパー免疫に邪魔されている可能性もあるし、体調によりうまく免疫力が上がらなかった可能性もあります。それになによりも一度顔を覚えさせておいて、またさらに念押しで「よーくみろこいつだ、こいつの顔だ」と2度見、3度見させておくとからだはさらに強力な免疫力を獲得できます。 2回なのか、3回なのかはっきりしろよ(怒)! これは最初のワクチンをうつ時期や接種間隔によって変わってきますので相談してくださいね。
よっしゃ、んじゃ2・3回うったらもういいな!・・・・。
年に一回はうって欲しいです。最近日本でも3年に1回でいいじゃんなんて気風もありますがそれは
ちょっと待った!です。今現在の日本のワクチン接種率を考えるとその考えは危険です。犬の混合ワクチンの接種率は全国平均47.1%、関東では48%だそうです。ちなみに実際にはもっと低くて28%なんてことも言われています。ワクチンをうってない犬猫もまだまだ多い状況で3年に1回にしたら大変なことに・・・。ちなみに、狂犬病ワクチンの接種率も下がってきています(接種率48%と言われています)。感染症の流行を食い止めるには70%以上の接種率が必要です。このままみんな狂犬病ワクチンをうたなくなったら、そのうち狂犬病が発生し瞬く間に狂犬病が日本中に広がる危険性があるんです。安心して外を歩けなくなります。小さい子が外で遊ぶなんてこともできなくなっちゃいます。ちなみに学生時代、アジアのとある国で屋台で買ったフライドチキンを手に一人で公園で座っているとあれよあれよとおよそ50匹くらいの犬に囲まれてしまいました。狂犬病流行地域でしたから私は恐怖のあまりフライドチキンを遠くに投げて走って逃げました。地元の人からみたら変な日本人と写ったかもしれませんが、あの恐怖は忘れません・・・。 つまり・・・。だいぶ話がそれましたが、3年に1回にするには犬猫を飼ってる人たちがみなさん正しい知識を持って、積極的に感染症予防に努め、日本全体のワクチン接種率が安定して高いレベルにある時にはじめて考えた方がいいのではと思います。
ちなみに「うちのこ、外行かないから」なんて考えは当然××(ダメダメ)ですよ。病原体なんて、人が運んでくる場合もありますし、極端な話、風に乗ってきますよ(笑)。狂犬病集団接種に連れて行くとき混合ワクチンうってないワンちゃんいないですか?
感染症なんて忘れた頃になっちゃいます。 インフルエンザ恐いから、風疹が恐いからワクチンうちに行こうって考えているみなさん、飼っているワンちゃん・ネコちゃんの予防接種も忘れずに〜!
ちなみにワクチン接種後の副作用(アレルギー)が起こることがありますので、ワクチン接種はなるべく午前中がいいですね。
最近、人間の方でもなにかとワクチンが話題になっていますね。大昔にイギリスのお医者さんがワクチンを開発し、そのことがきっかけで人類は感染症から身を守る術を得て、繁栄してきました。ワクチンの果たして来た役割はとてつもなく大きいですよね。
ところでワクチンってなんなの?、なんでうつの?、何回も打たなきゃならんのかい?という疑問をお持ちの方に説明させていただきます。
まず、ワクチンというのは病原体を殺すか悪い力を弱めたものです。それを体にいれるとからだはその病原体の顔を覚えます。でも弱めてあるからそのワクチンがからだに悪さをすることはほとんどありません。そしてしばらくして、いざ本番!そこらをウロツイている悪い力を持つ病原体が体の中に入ってきました。そうすると、からだは「なんかこいつ見たことあるな〜、あっ!指名手配されてる奴だ!」と大騒ぎします。次から次へと自衛隊やらレスキュー隊やら特殊部隊やらがこの病原体をあの手この手ですぐにやっつけてしまい。からだに平和が訪れました・・・チャンチャンとなるわけです。
いつからワクチンうてばいいのかな?人間でも赤ちゃんの時にいっぱいうつよな〜。そうなんです、犬猫も同じで生後4ヶ月までは免疫が成熟しておらず感染症に対して非常に弱い時期です。だから小さい時からワクチン接種は大事なんです。
んじゃいつから?生まれてすぐ? 違います!生まれてすぐは母親からもらった免疫力と母乳に入ってるスーパー免疫力によって守られています。逆にこの母親スーパー免疫がある時期にワクチンうってもあんまり役に立たないんですよ。それにあまりに早い時期のワクチンは過敏になりやすくなります。
んじゃいつよ(怒)? 具体的には生後2ヶ月頃にはスーパー免疫がからだから無くなります。だからそのころつまり生後1ヶ月半〜2ヶ月(ちなみに猫は生後2ヶ月)の頃がベストです。 そっかそん時にうっとけば、あとは安心だな(笑)・・・・。 違いますよね(笑)。一回だけだと母親スーパー免疫に邪魔されている可能性もあるし、体調によりうまく免疫力が上がらなかった可能性もあります。それになによりも一度顔を覚えさせておいて、またさらに念押しで「よーくみろこいつだ、こいつの顔だ」と2度見、3度見させておくとからだはさらに強力な免疫力を獲得できます。 2回なのか、3回なのかはっきりしろよ(怒)! これは最初のワクチンをうつ時期や接種間隔によって変わってきますので相談してくださいね。
よっしゃ、んじゃ2・3回うったらもういいな!・・・・。
年に一回はうって欲しいです。最近日本でも3年に1回でいいじゃんなんて気風もありますがそれは
ちょっと待った!です。今現在の日本のワクチン接種率を考えるとその考えは危険です。犬の混合ワクチンの接種率は全国平均47.1%、関東では48%だそうです。ちなみに実際にはもっと低くて28%なんてことも言われています。ワクチンをうってない犬猫もまだまだ多い状況で3年に1回にしたら大変なことに・・・。ちなみに、狂犬病ワクチンの接種率も下がってきています(接種率48%と言われています)。感染症の流行を食い止めるには70%以上の接種率が必要です。このままみんな狂犬病ワクチンをうたなくなったら、そのうち狂犬病が発生し瞬く間に狂犬病が日本中に広がる危険性があるんです。安心して外を歩けなくなります。小さい子が外で遊ぶなんてこともできなくなっちゃいます。ちなみに学生時代、アジアのとある国で屋台で買ったフライドチキンを手に一人で公園で座っているとあれよあれよとおよそ50匹くらいの犬に囲まれてしまいました。狂犬病流行地域でしたから私は恐怖のあまりフライドチキンを遠くに投げて走って逃げました。地元の人からみたら変な日本人と写ったかもしれませんが、あの恐怖は忘れません・・・。 つまり・・・。だいぶ話がそれましたが、3年に1回にするには犬猫を飼ってる人たちがみなさん正しい知識を持って、積極的に感染症予防に努め、日本全体のワクチン接種率が安定して高いレベルにある時にはじめて考えた方がいいのではと思います。
ちなみに「うちのこ、外行かないから」なんて考えは当然××(ダメダメ)ですよ。病原体なんて、人が運んでくる場合もありますし、極端な話、風に乗ってきますよ(笑)。狂犬病集団接種に連れて行くとき混合ワクチンうってないワンちゃんいないですか?
感染症なんて忘れた頃になっちゃいます。 インフルエンザ恐いから、風疹が恐いからワクチンうちに行こうって考えているみなさん、飼っているワンちゃん・ネコちゃんの予防接種も忘れずに〜!
ちなみにワクチン接種後の副作用(アレルギー)が起こることがありますので、ワクチン接種はなるべく午前中がいいですね。
投稿者 西調布犬猫クリニック | 記事URL