フィラリア予防

フィラリア予防について

フィラリアは蚊が媒介し、主に犬に感染し血中の栄養分を吸って生きる寄生虫です。

この寄生虫に感染してしまっても、すぐに症状が出るようなことはありません。ほとんどが数年経過後に様々な症状(元気がない、咳が出る、尿が赤い、散歩をしたがらない、食欲の減少、嘔吐、ふらつく、お腹が張っている)を引き起こします。

30年前はほとんどのワンちゃんがフィラリア症で亡くなってしまう時代だったそうです(忠犬ハチ公の心臓にもフィラリアがたくさんいたそうです)。ほとんどが6〜7歳で生涯を終え、10歳を超えたらすごいと言われていたそうです。それが今ではフィラリア薬が普及し、大多数のワンちゃんが予防しているおかげで都市部ではフィラリア症で亡くなるワンちゃんはほとんどいません。

なかには「予防してないけどうちの犬はフィラリアにかかってない」という方がごくまれにいらっしゃいます。これには理由があるのです。「予防薬を飲んでいる犬を増やして、フィラリア感染犬を減らすと、予防薬を飲んでいる頭数の増加の割合に対して、予防していない犬の有病率が不釣り合いなほど大幅に減少する」ということがわかっているのです。

つまり一定の地域のなかでフィラリア予防をしっかりしているワンちゃんが多いほど、その恩恵を受けて予防していないワンちゃんもフィラリアにかかりにくいのです。

しかしながら現在でも予防していないワンちゃんの10頭に1頭はフィラリアに感染しているそうです(ちなみにこの数は病院に来た犬のことで、病院に来ない犬を合わせると4頭に1頭とも言われています)。感染した場合には今まで周囲の恩恵を受けて感染していなかったのに、感染した途端にその地域での感染源になりうるということです。フィラリア予防も犬を飼う時のマナーの一つですね。

ちなみに人にもフィラリアは感染します。2000年の段階で世界の1億6000万人が感染していると推定されました(1980年代は世界人口の5%が感染していたそうです)。現在、温暖化の影響が深刻化してきていますがそれは寄生虫に関しても同じことが言えるそうで、もともと暑い熱帯地域ではあまり影響が無くても、寒冷地域、温帯地域では2度の温度上昇が10〜20倍の影響となるそうです。

マダニやマダニ媒介感染症なども確実に北上し、その数も増えています。蚊や蚊が媒介する病気も確実に増えていくとされており、犬の病気を人に広げないためにもフィラリア予防を確実にすることが必要です。予防薬を投与する際はたった一度でも忘れてしまったり、遅れたりするだけで、感染してしまう可能性がありますのでカレンダーなどでチェックしておきましょう。

アクセス

住所
〒182-0034
東京都調布市下石原1-7-8
西浜ビル1F
※府中市や三鷹市、狛江市、小金井市、武蔵野市、稲城市などからも、多くの方にご利用頂いております。

ホームページを見たとお伝えください
電話番号
042-444-1231

診療時間
9:00~12:00、16:00~19:30

最寄り駅
西調布駅


大きな地図で見る

お問い合わせ 詳しくはこちら
クレジットカード