スタッフブログ

2013年9月 7日 土曜日

無料がん検診の詳細(お時間があれば読んでみてください)

秋ですねmaple!すっかり涼しくなって、朝方はちょっと寒いくらいですpenguin。今年の夏の暑さは異常でしたのでやっと過ごしやすくなってよかったですwink。秋ということで無料がん検診キャンペーンを行います。たくさんのワンちゃんネコちゃんに受けて欲しいのでかなり思い切りましたgood。ぜひご利用ください。

無料がん検診のお知らせ

期間:2013年 9月〜11月

無料がん検診の内容

1、 視診:鼻先から口の中、体表、お尻からしっぽの先までくまなく眼で見てシコリが無いかを診ます。
わかること;視診では体表のシコリはもちろんのこと皮膚の色の変化などをみます。さらに普段あまり見れないような口の中、耳の中なども見ます。これにより皮膚の肥満細胞腫、扁平上皮癌、アポクリン汗腺癌、メラノーマ、リンパ腫、形質細胞腫、毛芽腫、皮脂腺腫その他の腫瘍を。口腔腫瘍では悪性メラノーマ、扁平上皮癌、繊維肉腫、棘細胞性エナメル上皮腫、エプリス、その他の腫瘍を。耳の中の耳垢腺癌、耳垢腺腫、ポリープ。猫の鼻先や耳先にできる扁平上皮癌。犬の肛門周囲にできる肛門周囲腺腫などを検出できる可能性があります。

2、 聴診:聴診器により喉の音、呼吸の音、心臓の音、お腹の音を聞いて異常がないか調べます。
わかること;聴診では直接腫瘍を見つけることはできませんが呼吸の音や喉の音を聞いて気道や肺の異常、胸水の有無の可能性を調べることにより気管や肺のがん、転移性腫瘍を見つける手がかりになることがあります。心臓の音を聞いて心雑音や不整脈の有無、心音の聞き取りやすさなどで心タンポナーデの有無を確認し異常がある場合には心臓の腫瘍、大動脈体腫瘍、血管肉腫、その他の腫瘍を見つけるてがかりになることがあります。さらにはお腹の音を聞いて腸蠕動の異常亢進や逆に蠕動が異常に少ないなどがわかった場合には消化器系の異常さらには腫瘍を検出する手がかりになることがあります。

3、 触診:視診と同様に全身をくまなく触ってシコリが無いかを調べます。
わかること;毛で覆われている皮膚は視診だけではシコリを見逃す可能性がありますので皮膚をゆっくり触って丁寧に診ていきます。さらに皮下織、筋肉、関節、骨なども同時に触診します。これにより皮膚の腫瘍の他にそれ以外の組織に発生する軟部組織肉腫(血管周皮腫、悪性神経鞘種、脂肪肉腫、繊維肉腫、粘液肉腫、悪性線維性組織球種、滑膜肉腫など)や血管肉腫、組織球肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、肥満細胞腫、リンパ腫、脂肪腫、その他の腫瘍を検出する手がかりになることがあります。骨格だけでなく腹部を圧診することにより腹腔内腫瘍をみつけることもあります。

4、 直腸検査:お尻の穴に指を入れて異常がないかを調べます。
わかること;肛門腺の腫瘍である肛門嚢アポクリン腺癌や肛門周囲の肛門周囲腺腫、肛門周囲腺癌、さらには直腸の腫瘍(直腸腺癌、炎症性ポリープ、直腸形質細胞腫、リンパ腫など)や前立腺がん、膣腫瘍、骨盤腔内の脂肪腫や平滑筋腫など。さらに腸骨下リンパ節群を触診することにより転移性腫瘍を検出する手がかりになることがあります。

以上が無料がん検診の内容です。ぜひご利用ください。

がん検診てそれだけと思うかたもいらっしゃるかと思いますが私が所属していた麻布大学附属動物病院腫瘍科のデータとして私の師である信田卓男先生が発表していますが、部位別の腫瘍発生頻度は、肥満細胞腫を含めると皮膚の腫瘍が39.6%、乳腺腫瘍が23.9%、頭頸部が10.6%、リンパ・造血器が6.6%、生殖器系が5.4%、その他消化器系も同程度でした。つまり犬では乳腺腫瘍や肥満細胞腫を含む皮膚の腫瘍が63.5%と極めて多いということです。このことから見て、触るということの重要性がわかりますよね

ちなみに全体の腫瘍発生の平均年齢は9.2歳でした。人と同じく60歳前後で「ガン」になる可能性の高いという結果です。

犬種による差も明らかで、発生頻度の高い犬種は、ゴールデンレトリバー、シェットランドシープドッグ、マルチーズ、シーズーの順でした。


さらにオプションとして
レントゲン検査+腹部超音波検査を特別価格(5000円OFF)にてご用意しています。

※レントゲン検査(胸部・腹部を正面からと横からの角度で2枚ずつ合計4枚撮影します)と超音波検査(腹部臓器の内部を精査します)を同時に行います。
わかること;上記のがん検診の検査だけではわからない部分いわゆる体の中を検査します。レントゲン検査では臓器の大きさや形、色の濃さを評価します。さらに骨の異常の有無を評価します。腹部超音波検査では臓器の内部を画像でみることによって異常がないか評価します。2つの検査を同時に行うことにより異常を検出する精度が上がります。


料金:レントゲン検査+腹部超音波検査
通常価格(税別)
〜15kg未満     9000円
15kg〜30kg未満 11000円
30kg以上     15000円〜
        ↓
特別価格(それぞれ5000円OFF)(税別)
〜15kg未満     4000円
15kg〜30kg未満 6000円
30kg以上     10000円〜

つまり、オプションの値段のみで上記の検査を受けることができます。ぜひこの機会にご利用ください。

先日、乳腺に2㎝大のシコリが2つできている猫ちゃんが来院されました。『いつ気付かれましたか?』とたずねると『昨日はじめて見つけたんです』とのことでした。飼い主様はなぜ今まで気付かなかったのだろうとかなり悔やんでいました。普段から一緒に過ごしていても元気であればなかなかシコリに気付かないこともあります。普段からよく触っていても触り方一つでわからないこともあります。病気すべてに言えることですが「早期発見早期治療」この一言に尽きます。日頃から検診を心がけましょう。よく言われていることですが犬猫の4年は人間の1年に相当します。つまり年に1回の健康診断と言っても人間に置き換えれば4年に1回です。4年前は健康だったけど今健康かなんてわかりませんよね。1年に1回の健康診断は確実にやって、その間にもう一回くらいはこういった検診を利用していただければと思います。

※なお、初めての来院の場合はカルテ作成のための初診料(1500円(税別))がかかります。すでに当院にカルテがある場合には再診料はかかりません。がん検診のみであれば無料です。
※その他の検査(細胞診、病理組織検査など)が追加で必要になった場合には別途費用がかかります。
※がん検診をご希望の場合にはまずはご連絡ください。オプションのレントゲン検査+超音波検査をご希望の場合には朝ゴハンを抜いてきていただいたほうが検査精度があがります。オプションを希望される場合には数時間お預かりしての検査になります。
※暴れるワンちゃんネコちゃんは通常の検査ができない場合がありますのでご了承ください。(飼い主様の希望により鎮静処置(料金は別途)を施すことはできます。)
※その他、がん検診とは別に血液検査プランなどもありますので合わせてご利用ください。




投稿者 西調布犬猫クリニック

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