手術事例ブログ
2013年8月26日 月曜日
猫の巨大結腸症(便秘)の手術
猫は便秘が多く見られます。腸の動きが悪くなったり、不適切な食餌、脊椎の異常、骨盤変形などが原因になります。このような便秘を適切な管理をせずに放っておくと結腸が拡張したままになり、巨大結腸症になります。重い便秘により食欲不振、嘔吐、体重の減少、脱水などが見られるようになります。
治療は食餌療法や緩下剤などを使用し、それでも改善されない場合は拡張した結腸を外科的に切除します。
手術を紹介いたします。このネコちゃんは便秘を繰り返しており、内科的な治療により改善せず手術することになりました。写真は拡張した結腸を示しています。

まずは切除する範囲を決めます。盲腸を残した方がいいとされていますが腸同士を縫い合わせたときにその部位にテンションがかからないようにすることがもっとも重要です。切除範囲を決めたらその領域の血管を結紮します

血流を遮断しましたら、切除する部位を鉗子で挟み、切り取ります。

切りとり、残った腸をキレイにし、縫合します。このとき丁寧に縫合し便がお腹の中に漏れないように注意します。

切り取った腸です。術後、再度結腸が拡張してしまう場合もあります。

このネコちゃんは手術後、1ヶ月くらいは軟便が続きましたがその後は良好に経過しています。手術後、元気になり、便秘も解消したため食欲が増し、1kg体重が増えました。元気になったのはいいのですが、太るのは良くありません!肥満は便秘の原因にもなりますし、便秘がさらなる肥満を引き起こします。手術して完治するものではないので手術の後も適切な食餌管理、体重管理、必要であれば内科療法の継続が重要です。
東京都 調布市 西調布犬猫クリニック
夜間救急時間外診療随時受付
治療は食餌療法や緩下剤などを使用し、それでも改善されない場合は拡張した結腸を外科的に切除します。
手術を紹介いたします。このネコちゃんは便秘を繰り返しており、内科的な治療により改善せず手術することになりました。写真は拡張した結腸を示しています。
まずは切除する範囲を決めます。盲腸を残した方がいいとされていますが腸同士を縫い合わせたときにその部位にテンションがかからないようにすることがもっとも重要です。切除範囲を決めたらその領域の血管を結紮します
血流を遮断しましたら、切除する部位を鉗子で挟み、切り取ります。
切りとり、残った腸をキレイにし、縫合します。このとき丁寧に縫合し便がお腹の中に漏れないように注意します。
切り取った腸です。術後、再度結腸が拡張してしまう場合もあります。
このネコちゃんは手術後、1ヶ月くらいは軟便が続きましたがその後は良好に経過しています。手術後、元気になり、便秘も解消したため食欲が増し、1kg体重が増えました。元気になったのはいいのですが、太るのは良くありません!肥満は便秘の原因にもなりますし、便秘がさらなる肥満を引き起こします。手術して完治するものではないので手術の後も適切な食餌管理、体重管理、必要であれば内科療法の継続が重要です。
東京都 調布市 西調布犬猫クリニック
夜間救急時間外診療随時受付
投稿者 西調布犬猫クリニック